マニキュアサロンに足を運んだり、好きな化粧品、コスメショップを訪れて、そこにあるネイルポリッシュのカラーバリエーションは、あなたを圧倒するほどあるのに、実際にあなたが探している色は見つけられないということはありませんか?これが、アシュリー・モーガンが解決しようとしていたことです。
 
inkk
 
 
 美術学位を持っているモーガンは、過去15年間、ビデオゲームのデザインをしてきました。彼女はクリエイティブであり、テクノロジーにもこだわりがあります。「私はマニキュアが大好きで、マニキュアの色を選ぶのに何時間費やしてもいいの。でも実際、販売されている色は私にとって何の意味はない。そう思った時、みんながそれぞれ自分だけの色を作るだけでなくて、それらに意味のある名前をつけられたらいいのに!というアイデアが浮かんできたの。…でも、どうやって?と…。」
 

家庭用壁面ペンキのミキシングからヒントを得る

 ある日、Home Depotを訪れたとき、モーガンはカスタムペイントの色がどのように混ぜられているのかに気づきました。ペイントカウンターのスタッフは、枕やその他アイテムなどをサンプルとして、色の組み合わせを見ていたのです。光沢など様々な特性についても考えなければいけないHome Depotのペンキのミキシングは、マニキュアに応用できるのではないかと彼女は思いました。
 モーガンは、Home Depotが色のインスピレーションとフォーミュレーションのためX-Rite測色計ソフトウェアを使用していることを知りました。
「様々な業界を調べてみて、安価な価格のソリューションが他にもあったのだけど、測色計などのツールは私がやろうとしているビジネスの中核で、そこを手を抜くことはできなかったわ。私の顧客に最高のソリューションを提供するために、最高のパートナーと手を組むことが必要だったの。X-Riteは非常にプロフェッショナルなブランド。私の投資が台無しになるような、将来的に倒産してしまうかもしれない会社に少ないお金を払うより、信頼できる会社により多くのお金を払った方がいいと思ったの。」と彼女は言います。
 
 モーガンはX-Riteへ連絡しました。 「彼らは私がどんなものを買うべきか、とても良いアドバイスをくれた。」と彼女は言います。 「でも、同時に私は自分の色知識のレベルについても心配していたわ。色については美大で習った基礎知識はあったけれど、もうずいぶんと昔のことで、勉強をし直さなくてはいけないと思っていたの。」X-Riteは、モーガンに彼らが主催している専門性が高いカラーセミナーに参加したり、カスタムセミナーを予約することを勧めました。 「セミナーの形式が、私が学びたい方法に合うとは思わなかったので、私は電話によるトレーニングができるかどうか問い合わせたの。彼らは電話による本格的なトレーニングを行ったことはなかったけれど、快く挑戦してくれたわ。」
 
電話でのトレーニング
 
 
 モーガンは X-Riteポータブル積分球分光測色計Ci6xと調色ソフトウェアColor iMatchカラーモンキーデザインを手にし、動き出しました。「私はX-Riteのカラーエキスパートであるジェフ・ダッジと計6回のセッションを行い、私のニーズに特化した指導をしてもらうことによって、多くを学ぶことができたわ。美大で得た基礎知識と3DソフトウェアやWebサイト、ユーザーインターフェイスについての理解を結びつけることによって、私はビジネスを成功させるために必要なものを手に入れたの。」
 モーガンはOctopi 616という会社を設立しinkkという製品ブランドを立ち上げました。「タコは環境に合わせて体色を変化させる。私はそのタコの特性を会社のテーマとして使いたいと思ったの。」最初のステップは、彼女独自のカスタムカラーデータベースを構築し、高品質のクリアなマニキュアと幅広いバリエーションの着色剤を提供してくれる売り手を探すことでした。 「私の個人的なカラーデータベースには幅広い範囲の色が含まれていて、さらに私はいつもその数を増やしているの」「でも、私は顧客が望む可能性のある全ての色を思いつくことはできないし、顧客にとって意味のある色の名前をつけることもできない。次のステップは、顧客が自分の色を簡単に選んで名前を付けることができるオンラインストアを作ることでした。その部分は私のソフトウェア開発の経験を活かすことができるので、案外簡単だったの。」
 
 次はパッケージを選ぶこと。「私は初め、タコの形をしたボトルをデザインしようとしたのだけど、触手の形はもろく、壊れ続け、上手くいかなかったわ。そこで、私は小さな3Dプリンターを購入し、上品なタコ足型のキャップを作ったの。 3D印刷されたプロトタイプを使用してテストし、製造工場に送ったわ。シルバーのキャップは私個人のデータベース色に使い、ゴールドのキャップは顧客の色に使うことにした。このデザインはとてもユニークで、私の会社の全体的なテーマに良く合っているわ。しかも触手の形をしたハンドルはつかみやすくて、手にしっかりと馴染むの。ボトルの底からキャップの上端までで約5インチ(約12.7センチメートル)ちょうどの大きさで、ブラシは塗りやすいよう短くなっているの。」
 

inkkの誕生

 モーガンは2016年7月初めにwww.yourinkk.com を立ち上げ、既にカスタムオーダーを受け付けています。彼女はAndroidとiOS両方のアプリにそれぞれのオンラインストアを開設しました。Webのインターフェースとアプリは両方とも非常に直感的で使いやすいものとなっています。
 
inkkの誕生
 
 
 「顧客は色を選んだり、参考になる写真を持ってくる。もしくは、色相環表や私のデータベースから参考になる色を選ぶこともできる。こうして顧客は色で遊び、それらに意味のある名前を付け保存することができるの。 注文が完了したら、Color iMatchと、私が設計した顧客の色データをlab色空間で抽出できるソフトウェアを連携させ、調色レシピを作成する。それから、色を混ぜ合わせるのには通常数分しかかからない。結果を目で判断し、調整が必要な場合は、少しずつ改良して試行錯誤を重ねたり、Color iMatchで修正するの。 1瓶などの小規模な注文なら数時間で顧客に届けられる準備ができるのよ!」
 
 モーガンはまた、ユーザーが自分の肌色と口紅の色合いの組み合わせを見ることができるアバターの実験にも取り組んでいます。 「顧客は、自分の肌の色に対してネイルポリッシュやお気に入りの口紅の色がどのように見えるかを知りたがることが多いわ。ほとんどの女性は、口紅の色よりも頻繁にマニキュアの色を変えるので、それらがどのように影響し合うのかを見ていくことが重要かもしれないわね。」
 

基本色を超えて

 正確なマッチングが必要なコーポレートカラーなど、厳しい色判断が必要な案件や、より複雑な色の注文の場合、モーガンは高品質の8色インクプリンターを使用してイメージを印刷し、ポータブル積分球分光測色計Ci6xを使って測定します。 「私自身のデータベースの範囲を広げる以外にこのようなデバイスは必要無いと思っていたけれどが、こういう時にCi6xが使えることはかなり便利ね。」彼女はカラーモンキーデザインを使い、彼女のモニタとプリンターのプロファイルとキャリブレーションを行っています。
 モーガンには他のアイデアもあります。「結婚式やその他のイベントに大きなチャンスがあると思っているの。結婚式やイベントプランナーと連携し、Ci64を使うことで、アパレル、花、及び使用されるその他のデコレーションに基づいた、正確な色データを取り込むことができるようになる。それは本当にエキサイティングで楽しいことね!」
 

Next

 inkkの躍進は止まりません。 「次はアイシャドウに挑戦したいの。 これも女性が頻繁に変える化粧品。これに取り組むには粉末状の顔料の色を測定しなければならないという難しさがあるのだけど、状況が整ったら、X-Riteと協力して、粉末やその他の物質の非接触で色彩測定を可能にするCi6xのアクセサリーを見つけるつもり。」
 
 モーガンはまた、X-Riteや他の会社がカラー分野で今後も新しい技術をもたらしてくれることを期待しています。 「ユーザーが自分の携帯電話のカメラの色が実際に正しい色であるかどうかを調べることが出来るようになってきている。私の場合、すべてをプロファイルし、キャリブレーションしているけど、一般的なユーザーはそれが必要なことすら知らないわ!ユーザーのデバイスが正確な色を表示するためには、カラーサイエンスについて何も知らなくても、適切なモニタまたはスクリーンカラーに調整できる直感的なカラーマネジメントソリューションが必要ね。私は今の技術はすぐにそこへ辿り着くだろうと思っているわ。そして、その時さらに多くの扉が開かれるでしょうね。」
 
 

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