カラースペースとは、色を定量化するために立方的として記述された色の空間です。

カラースペースには様々な種類がありますが、特定の方法によって再現・表現されるデバイス依存のカラースペース(グレー、RGB、CMY等)と、デバイス非依存のカラースペース(CIE L*a*b* 等)とを明確に区別することが重要です。

グレースペース

RGBカラースペース

CMYカラースペース

デバイス非依存カラースペース

CIEカラースペース

グレースペース

グレースペースには"黒"の要素しかありません。グレースペースは、白黒(グレースケール)表示と印刷のために使用されます。

RGBカラースペース

RGBスペースで表現される全てのカラーは基本カラーの赤、緑、青を幾らかずつ混合したものです。

cnt img1

ほとんどのカラーディスプレイはRGBカラースペースを使用しています。

RGBスペース内のカラースペースは、HSVとHLSを含んでいます。これらは、RGBスペースの変換であり、デザイナーにより 自然なカラー表現を可能にします。HSVはhue(色合い)、saturation(彩度)、value(明度)を意味します。また、HLSはhue(色合い)、lightness(輝度)、saturation(彩度)を意味します。

CMYカラースペース

ほとんどのデスクトップカラープリンタと印刷業界では、CMYカラースペースを使用しています。これには2つのグループがあります:CMYとCMYKです。CMYはあまり一般的でなく、ローエンドのカラープリンタで使用されます。CMYKはシアン、マゼンタ、イエローの混合だけでは本当の黒を作成できないので、これを補うために黒を加えたものです。そのため、黒はこれらのエリアの上に刷り重ねられ、画像のコントラストをより鮮明にします。

デバイス非依存カラースペース

それぞれのデバイスは、異なるガモットや、各々が作成可能な領域による異なるカラー領域を持っています。これは、RGBやCMYのカラースペースはモニタ間やプリンタ間で様々に変化するという事を意味します。そのため、これらはデバイス依存のカラースペースと呼ばれます。

あるデバイス上のRGBから別のデバイス上のCMYKへと変換する場合、特殊な手際が要求されます。ここでデバイス非依存のカラースペースが必要となります。タイトルが示すように、デバイス非依存のカラースペースは特定のデバイスに依存せず、人の眼に映る本当のカラーを意味します。デバイス非依存カラースペースは、あるデバイスのスペースから別のスペースへカラーデータ交換に使用されます。これは、1931年にCommition Internationale d'Eclairage (CIE)によって行なわれた調査の成果で、そのため、CIEベースのカラースペースとして広く知られています。

CIEカラースペース

CIEカラースペースは、カラーマネジメントにおいてデバイス非依存のカラーの基準となるものです。CIEのスペースには2つの種類があります:CIE L*a*b*とCIE LChです。

CIE L*a*b*

cnt img2 これはCIEカラースペースの中でもっとも広く使われているもので、カラーに対する人間の知覚 -赤・緑・青の3つのカラー受容体- に基づいています。その結果、以下の3つの信号のセットを脳に送ります:明/暗、赤/緑、黄/青。あるカラーが持つことができるのは、赤あるいは緑のどちらかの性質だけで両方ではありません。この反対色形式のカラースペースは、CIEの値から数学的に導き出されます。
Lは物体の明度の値で、 0(黒)から100(白)の範囲です。
aは赤(正の"a")または緑(負の"a")の度合いです。
bは黄(正の"b")または青(負の"b")の度合いです。

aとbの座標が0に近づくと中間色(白、グレー及び黒)となります。aとbの値が高くなるほど、その色は鮮やかになります。

CIE LCh

このカラースペースはしばしば単純にLChと呼ばれます。 このシステムは、CIELabのカラースペースとほとんど同じで、違いはカラーのロケーションの表記に、デカルト座標の代わりに極座標を使っているところです。
Lは物体の明度の値で、0(黒)から100(白)の範囲です。 Cは彩度(Chromaあるいはsaturation)で、中心軸からどの位離れているかを示しています。 hは色相(hue)で0から360の角度範囲で示されます。0から90の範囲は赤・オレンジ・黄、90から180では黄・黄緑・緑、180から270では緑・シアン(青緑)・青、270から360では青・紫・マゼンタを示し、そして赤に戻ります。