メタメリズムはどう使うの?
eXact
メタメリズム(条件等色)はある条件のもとで同じに見えていた2つの色が異なる条件の下で違って見える現象です。
メタメリズムはビューイングブースでOKだった色が店頭でNGとなるようなケースになるためパッケージ印刷で特に重要になります。
メタメリズムはビューイングブースでOKだった色が店頭でNGとなるようなケースになるためパッケージ印刷で特に重要になります。
メタメリズムは1つの照明下では判定することのできない現象のため、ビジュアル評価の場合、複数の照明下で判定することになりますが、eXactではこのような現象をメタメリズムインデックスとして数値で表示します。
【メタメリズムの使用方法】
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比較用のイルミナント/観測者の設定
1つ目の測定条件は現在設定されているイルミナント/観測者の条件になります。
2つ目の測定条件として3つのイルミナント/観測者条件を設定します。
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1)メイン画面から「色材評価」アイコンをタップします。
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2)下▲をタップして画面をスライドアップします。
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3)「設定」をタップします。
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4)スワイプアップして機能設定の下にある「メタメリズム」をタップします。
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5)3つのイルミナント/観測者を設定します。
「イルミナント」ダイアルおよび「2°/10°」ボタンを使ってM1/M2/M3のイルミナントと観測者を設定します。
通常、照明のメタメリズムが重要になるため、観測者は現在の設定と同じに固定します。
また、イルミナントは、なるべく現在のイルミナントと分光分布の異なるものを選択します。
D50/2が現在の条件の場合、例えば、M1=A/2、M2=F2/2、M3=F11/2などで設定します。 -
6)「戻る(←)」をタップして測定画面まで戻ります。
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7)基準色とサンプル色を測定します。
この例では、現在の条件でΔE76が0.56になっています。
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8)「・・・」機能選択アイコンをタップし、「メタメリズム」を選択します。
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9)照明条件が変わった場合にどの程度色差がシフトするかが数値表示されます。
ここではF11/2の条件でメタメリズムインデックスが8.33と大きな値になっています。
三波長タイプの蛍光灯などで大きな色差になる可能性があることを示唆しています。 -
10)メタメリズムインデックスの計算式は下記のような計算式が使用されています。
1は現在の条件、2は比較の条件