カラーエキスパートブログ

前回、ISOのプロセス印刷用の濃度ステータスとして、ステータスT,E,Iがあることを紹介しましたが、今回はその内容をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

前回、ステータスTとEを説明しましたが、それでは、ステータスTとEの どちらを使用すればいいのでしょうか? 印刷のプロセス印刷では、基本的にはどちらを使用しても良いと思います。 問題は常に同じステータスを使用することです。あるときはステータスTを使用して、あるときはEを使用するといったことをしてはいけません。

さて,色の管理やカラーマネージメントとしては色彩値であるL*a*b*測定が中心となっている昨今, どうして依然として濃度値を使用するのでしょうか?

色彩値のL*a*b*は数値で指定できる色空間を構成すると申し上げましたが、今回から、それらの数値がどのように求められているかを説明していきたいと思います。

これまで、色彩値の算出に必要な3つの要素、①照明としての光、②色としての物体、③受光器としての目をそれぞれ説明してきました。今回は、これらの要素から得られた値を使用してどのように色彩値を算出するかを説明します。

今回から色の測定器、測色計に関して少し説明していきます。
測色計は大きく分類すると、色彩の元となる3つの刺激値を直接測定する刺激値直読法による装置と、分光反射率(透過率)を測定して、そこから計算によってXYZやL*a*b*などの三刺激値、もしくはその他のインデックスを計算する分光測色計(分光光度計とも呼ばれます)とに分かれます。

eXact(スタンダード/アドバンス)に搭載されてるライブラリ機能を使用して PANTONEの色番号で指定された色が正しくプリントされているかを簡単にチェックできます。

CCM Computuer Color Matchは、従来、調色技師が経験をもとに目標色に対しておこなっていた調色配合作業を、目標色を測色計で測定することで、着色剤の配合をコンピュータの計算モデルを基に、どの着色剤をどの配合比率でミックスすれば目標色を精度よく作成できるかを予測・ガイドするシステムです。