CCM Computuer Color Matchは、従来、調色技師が経験をもとに目標色に対しておこなっていた調色配合作業を、目標色を測色計で測定することで、着色剤の配合をコンピュータの計算モデルを基に、どの着色剤をどの配合比率でミックスすれば目標色を精度よく作成できるかを予測・ガイドするシステムです。
 
正確な色を作成する必要な、印刷、プラスチック製造、塗装、テクスタイルなど多くの産業分野で使用されるようになってきています。
 
今回は、CCMの役割やメリットについて印刷インクのCCMを例に紹介したいと思います。
 
印刷インクの場合、企業のロゴやブランド色のように、特色インクでの対応が必要なケースが頻繁に発生します。このような特色インキの入手方法としては、
 
1)インキメーカーにオーダーして、製造、デリバリーしてもらう。
2)自社内で何種類かのベースインキをミックスして特色インクを製造する(オンサイト調色)。
 
という選択肢があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。
 
インキメーカーから調達する場合、ほとんどのインキメーカーにはコンピュータ調色システムが導入され、経験豊かな技術者も豊富なため、一般的に正確な特色インキを入手できます。
また、印刷会社が大量の特色インキが必要な場合、インキの製造には大型のインキミキサーが必要になるため、インキメーカーにお願いしなければならない.
 
一方、少量インキ少量の特注色インキをインキメーカーに注文するのは、難しい場合もあります。また、どうしても必要量に対して、多め多めの発注になってしまいます。
また、カラーマッチングにかかる時間はもちろん、色サンプルやターゲット色のやりとりや承認にも時間と労力がかかってしまいます。
 
さらに、同じインキを使用しても紙が異なれば色が変わるため、印刷会社は調色のたびにインキメーカーに使用する紙を供給しなければななりませんし、紙を変更した場合、これに合わせてインキの調色を変更してもらわなければなりません。
 
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これに対して、自社内でのオンサイト調色では、全カラーマッチング処理が自社内で実施可能になるため、カラーマッチングにかかる時間を節約することができます。
また、少量インキの調色に特別なミキサーを必要としないため、少量の特色インキであれば自社内で必要な分量だけを作成することができます。
 
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しかし、これまでのオンサイト調色の問題点は、
 
◆経験豊かな調色技師が必要
経験豊富な技術者を雇わなければなりません。
また、経験でのカラーマッチングはトライ&エラーになるため、難しい色ではマッチングに多くの時間がかかってしまいます。
 
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◆インキの作りすぎ
一般的、ほとんどのカラーマッチングでは、標準色に対する過去の調色結果を用い、これに必要量のカラーインキを加えながら
目標となるインキ色が得られるまでトライ&エラーで調整する工程がとられる。
しかし、通常、技術者は色の調整工程でインキを追加しすぎるため、インキは容器からあふれ出てしまう。
また、インキをランダムに加えていく方法では、往々にして5kgしか必要としないのに10kg作成してしまう傾向にあります。
 
◆メタメリズム
経験でのカラーマッチングでは、ある照明下ではマッチしていた2つの色が,別の照明下では異なって見えるメタメリズムの
現象が頻繁に発生します。
 
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CCM コンピュータ カラー マッチングによるオンサイト調色
 
CCMを活用したオンサイト調色では、数値モデルによる計算とベースとなる着色剤の性質をデータベース化することで、これまでのトライ&エラーで行っていたカラーマッチングを誰でも簡単に、精度よく実施できるようになってきています、
 
CCMの主な機能としては、
CCMではどのような機能を利用できるかというと、
 
◆【配合計算機能】
目標色を測定して、必要なベースインキの配合比率を予測します。
分光反射率のデータを調色パラメータとして使用しているため,調色結果はメタメリズムの影響を受けにくくなります。
 
 
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◆【補正配合機能】
配合結果をミックスして展色た結果を目標色と比較、さらなる改善結果を追求します。
調色修正機能を使用して,最初のトライアルで作成したインキ色を修正することが可能。
この機能は,CCMで最初に作成される調色結果が必要な精度に達しない場合に有効です。
 
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◆【配合検索機能】
過去に使用した配合結果を利用するために保存配合を検索します。
 
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◆【残肉再利用機能】
残ったインクを再利用します。
多くの印刷会社は、かなりの量の残インキを在庫に抱えています。
このインキは最終的に廃棄物となり,コスト浪費,環境破壊,火災危険性などのネガティブ要因となっています。
CCMを利用することで、これらの残インクを積極的に積極的にベースインキと配合して利用します。
 
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などがあります。
 
1つの問題は、ベースインキの性質をデータベース化(基礎データベースの作成)しておく必要があります。
これには、2つの方法があります。
1つは、インキメーカーから入手する方法があります。
多くのインキメーカーがエックスライトのIFSをサポートしてるため、インキメーカーから既存のデータベースを乳酢することが可能です。
もう1つは、自社でデータベースを作ってしまうことです。自社でデータベースを作成する場合、インキメーカーのインキに縛られることなく様々なベースインキを使用する調色基礎データを作成することが可能です。
 
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基礎データベースを自作する場合、各ベースインキに対してメジュームカットの比率を変化させた段階展色サンプルを作成し、登録する必要があります。
 
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この、作成方法もいつかブログで扱ってみたいと思います。
基本的にはルールに沿って作成した展色を測色して登録していく作業になります。
 
今回はインクを例にとってCCMのコンセプトを説明しました。
次回から、CCMの基本的な技術的背景のアルゴリズムについて説明したいと思います。
 
 
  
 
 
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